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【悪戯か、お菓子か?】 キュカズ [小説(18禁)]

トリック・オア・トリート!!

そんな訳で皆様、良いハロウィンをお楽しみでしょうか?依真です。
せっかくのイベントなんだからーと便乗して小説投下。
愁伽はカズのタキシードが手に入っらやるかもだそうです。

「予定は未定!!by愁伽」

今回は調子に乗って18禁設定でお送りいたします。
読む時は背後に気をつけて任意の上お願いいたしますw

【悪戯か、お菓子か?】

「トリック・オア・トリート!」
パンヤ島のイベントととして行われたハロウィンパーティー。
開催場所はリベラ村。全員仮装で参加が義務付けられているこの催しの裏側で。

「お前は仮装しないのか」

黒いマントに身を包み、白いレースが付いたワイシャツを羽織ったカズがテントの中にいるキューマを見付けて尋ねた。
キューマはテントの中で火を焚いていた。難しいリベラの文字が書かれた巻き物を読んでいる。

「やぁ」
「全員仮装が義務付けられていると聞いたが」
「参加者はな。オレは参加しないから、仮装の必要はないんだ」
「………?」

キューマの言葉が理解出来ないと、カズは頭の上に?マークを浮かべて首を捻る。

「昔から、オレは村主催のイベントには参加出来ない決まりになっているんだ」
「何で」
「呪術師だから」

そういう運命なんだよ。

一応イベントだからカーニバルを着てるけど、とキューマは笑ったが、淋しそうな笑いだった。
楽しいお祭りの筈なのに、何故こうも胸が痛い。

「カズ?」

キューマのすぐ隣に、寄りかかるような形でカズが腰を据えた。

「行かないのかい?もうそろそろ始まるぞ?」
「…いい。ここにいる」
「どうして。せっかくのお祭りなんだから行って楽しんだ方が」
「お前がいないんじゃ、楽しくも何ともない」

裾を握ってカズがはっきりとした言葉で告げると、キューマは目を丸くして、それから微笑んだ。

「…そう言ってくれると、嬉しい」
「……」

陶器のような白いカズの手を、キューマの焼けた手が握る。
暇つぶしにと持って来ていた書物をどけて、絨毯の上でカズを組み敷いた。

「トリック・オア・トリート。カズ」
「…お菓子でも欲しいのか」
「いや。どちらかと言うと悪戯の方が希望かな」

ぱち、と炎が弾けた。
ごそごそとポケットから取り出してキューマが小粒の丸い物体を口に含んで、そのまま唇を合わせる。

「ン」

口内にカカオの風味が口一杯に広がる。

「…甘い」
「元々カズにあげようと思って持ってたんだ」

マントを取り去りタキシードとシャツのボタンを外す。
そのまま胸の突起物を舌で飴玉のように転がすと、カズの表情が歪む。

「…ん、…っぁ…」

外では祭の開催式が始まってザワザワと人が集まっているのを感じた。
ここで大声を出したら確実に誰か来てしまうだろうと、カズは唇を噛む。

「っふ…ぁあ…ンー…ッ」

キューマの愛撫は止まる事無くカズの身体を弄び開発していく。
随分慣れたものだとカズは思った。
初めての時は痛みも混じって、自分の身体が言う事をきかないぐらいだったのに。

「!ひぐっ…ぅ…あ…ぁん…」

いくら唇を噛んでも、手で覆っても甘い紡声は零れてキューマの聴覚を刺激した。
ずりゅ、と音を立ててカズの半身を口に頬張って吸引を開始すると、それだけでカズは絶頂を迎えた。

「ぅンッ…は、…はぁっ…」

声が出せない辛さが逆に快楽になるようで、吐精は長く続いた。
キューマはカズが達した事で吐き出された欲望を少量口から出して、受け入れるべき場所に塗り付ける。
丹念に其処を指で解されて、徐々にまたカズの肉茎が勃ち上がる。

「…もう、いいかな」

濡れた指を引き抜いて、キューマは前を寛げた。
素直に首を擡げて早くカズの膣に入りたいと熱を持つソレは最早カズにとっては凶器だ。
息を呑んでただじっと見つめると、キューマは、嫌?と小さく尋ねた。

「ぃ…ゃじゃ…な…」
「なるべく、優しく…するから」

片足を持ち上げて受け入れる体勢を取らせると、キューマは自身をカズの秘孔にあてがった。

「っひ…ぃあぁ…ッ!!!」

凄まじい圧迫感に耐えきれず思わず悲鳴が上がった。
慌てて口を押さえようにも思考が其処まで回らずキューマの肩を引き剥がすように手はそちらを向いた。

「……ンッ」

自身を全てカズの膣に収めきると、キューマはカズの腕を自分の首に回させた。
自然と腕に力が入り、カズがキューマにしがみつく形になる。

「カズ、…ッカズ…!」
「ひぁ、ゃぅン!…ッあ、あ」

何時もより性急に腰を打ち付けられて、生理的な滴が閉じられた瞳から溢れた。

「うぁ…アァ…ッ!」
「…ぅ」

ひゅ、と息を呑んで、同時に果てた。

「カズ」

もう一回。

朦朧とする意識の中で、キューマの声を聞いた。
それからすぐにまたキューマが腰を揺らして、何度か達した身体が敏感に彼を締め付ける。

「ぃあ、ぁひっ!ッうぁあ…!」

がくがくと揺さぶられて声が詰まる。
自然と回す腕にも力が入り、キューマの背を爪で掻いた。

「ッン、…ふぅ…ンー…ッ!」

舌を絡め呼吸すら儘なら無い口付けを。

「……ンッ!」
「……………!!!」

より深く、奥にキューマの熱を感じて、声も立てずにカズも後を追うように射精した。
太鼓や笛の音、楽しそうな人の声が遠くに感じる。

「…今までで、最高のお祭りだ」

カズの頬を垂れる滴を掌で拭い取ってキューマが呟いた。

「…悪戯か、…お菓子か…」
「ぇ?」
「お前が欲しかったのは…どっちた?」

荒い息でカズが尋ねた。

「さぁ…。どっちだろう」

小さな頃は、やはり他の子供みたいにお菓子が欲しかった。
でも今は。

「カズっていう甘いお菓子に、悪戯したかっただけかな」

両方が欲しかった。
カズはマントにくるまると、キューマに背を向けてしまった。

「…下らない」

一言呟いたが、この日が如何に大事なのかカズには痛いほど解っていた。



…彼と過ごせる日々が永くは続かない事を知っていたから。

                                 END


2007-10-31 20:42  nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

李委

ハロウィンはうちとは無縁な行事です、ふふ…ふ……ま、ハロウィンとかは同人サイト様でハァハaな日!

ふふひー萌えで鼻血が出る出る…鼻血がダクダク汚いなっ♪←
いやぁ…激しく悶えました(´д`*
by 李委 (2007-10-31 21:25) 

愁伽&依真

>李委様
 日本人は無縁ですよねー(偏見
 同人サイトにとっては最高にハァハァする日です!!ええ!!ハァハァしてますとも!!

 ちょちょytティッシュー!!!(((;゚Д゚)))ノ三□
 
by 愁伽&依真 (2007-10-31 23:13) 

葉月空

(´д`)
(ハロウィンだってことわすれてたあよ・・)
(´д`)
(もう遅いし自分書かなくて良いよね・・・)
(´д`)
(依真さん書いてくれたし・・)
ごちそうさまでしたヽ(´д`)ノ
by 葉月空 (2007-11-01 05:40) 

愁伽&依真

>葉月様
 ヽ(*´∀`*)ノ
 (パンヤハロウィンイベントはまだ終わってないお?)
 ヽ(*´∀`*)ノ
 (あれ、葉月ちゃん書いてないなぁ、おかしいなぁ)
 ヽ(*´∀`*)ノ
 (これから書くのか、そっかー)
 待ってます(*´―――――`)ン?
by 愁伽&依真 (2007-11-03 18:43) 

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