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鮮血の誓~4~ [パラレル]

愁伽ちゃんが更新してくれない!!という事で無理矢理カズ中尉描いてもらった!!(やっほう☆
そんな訳で愛方が最近サボってます、依真ですorz
昨日寝る前の会話。

依真「そういえば私彼氏とおそろいの物持ってないなー」
愁伽「俺はお前とは持ってるけどな!」
依真「あれ、何かあったっけ」
愁伽「(依真宅の)鍵!!(自信満々」

その後、依真爆笑。
鍵って君・・・。それおそろいって言うか、・・・なぁ・・・。
しかも自信満々に言うな(笑
家の鍵って、ある意味カップルの最終ペア物品ですよ・・・。
何これ。どこのバカップル会話?俺どうしたらいいんですか。

愁伽「え?そのまま流されちまえよ・・・」(BGMはだんご大家族)

はい、そんなわけで今日の更新はパラレルの4になります。
キュカズの前にカズキュが入ってごめんなさい(土下座
この後強制的に軌道修正がかかりますから・・・。
ちなみにカズに土下座させたいって言う愁伽の欲望がそのうち入ってきます。
あ、違うの、なじり倒したいの。
はい、わかりました。

愁伽「プライド高い人のプライドをズタズタにするのが好き!!!!(いい笑顔」

そんな訳で愁伽のイラストと共にどうぞー!!

辺りは薄暗く、静まり返っていた。

「戻るのか?」
「まだ公務が残っていますので」
「真面目だな」
「それでは」

身仕度を整えてカズはマックスの部屋を後にした。
向かう先は勿論、キューマの元。
地下牢の中は仄かな灯りしか灯っていなかった。

「カズ中尉」
「ご苦労」

門番がカズに鍵を渡す。
地下牢の一番奥の部屋がキューマの物だが、今ここには彼しか居ない。

「…っく、…ッ…」

すすり泣く声。
仲間を失って生きる気力すら失ったのか、与えられた食事には一切手を付けていないらしい。
施錠を解いて重苦しい鉄格子の扉が開く。
キューマは無言のままカズを見た。

「食事には手を付けていないのか。口に合わなかったか?」

冷めたシチューに手を伸ばす。
スプーンで掬って、ほら、とキューマの口元に運んだ。

「…いらない」

低い声だった。かすれて、聞き取りにくい。泣いていたのだろう、仲間を失ってから、ずっと。

「お前達の施しなど受けない」
「ほぅ。受ける受けないは勝手だが、そのままだと死ぬぞ」
「構うもんか。もう何もー…オレの手の中には残っていないんだから」
「………」

その瞬間、パン、と頬を張り上げる音。
殴られたキューマは呆然とカズを見やる。

「ふざけるなふざけるな!」
「………ッ?」
「何も残っていないだと!?ならば何故取り返してやろうと思わない!何故同じ目に合わせてやろうと
思わない!生半可な気持ちで戦えると、人が殺せると思うなよ!!」

最後の言葉は殆ど悲鳴に近かった。
キューマの首元にカズの手が伸び、絞め殺すと言った形相だが力はさほど入っていなかった。

「…キミも何か失ったのか」
「…母も父も幼い頃に亡くした。…カレンは、…愛していた恋人は、反乱軍に殺された」
「…………」
「彼女が俺の全てだった。彼女さえ傍にいてくれれば、何もいらなかった。…なのに」

全部、貴様達が奪っていったんだ。

静かにカズが呟く。
一粒、雫が滴り落ちた。
そして、唇や柔らかな感触。

「…ッふ、…」

逃げようとすればカズの腕がそれを許さない。
舌を絡め軽く吸われて、唇は離れていった。

「…ッな、何、を」

「…………」

カズは答えぬまま、キューマの下半身に手を伸ばした。

「………っ!!」
「誰かとするのは初めてか?」
「………」
「そういう訳でもないみたいだな」

そのままキューマの肉茎を下着から取り出すと躊躇う事無く口に含んだ。
歯を立てぬよう舌で絡め取ると、キューマ自身が熱を持って立ち上がる。
それは硬さを増して、カズの口内を犯した。

「ッく…、…あ…」
「……フン」

呆気なくキューマが熱を解放する。
鎖で拘束されているキューマを床に叩き付けて、何の準備もされていない菊門に自身をあてがった。

「ぅあ、…----ッ!!」

声にならない悲鳴。
無理矢理開かれたせいで、赤い液体が滴る。

「…俺を怨め。憎め。貴様一人、簡単に死なせてやると思うなよ」
「………」
「帝国陸軍中尉、カズだ。貴様の仲間を殺すよう指示した」
「………ッ!!」

ギラリとした目がカズに向けられるが、カズはそれを無視して腰を揺らした。
途切れ途切れの息と涙。

「・・・っ、は・・・」
「ァア、・・・ッは、ひゃああぁぁっ!!」

身体を震わせてほぼ同時に達する。
息を荒くしたまま、カズが問う。

「・・・男は、・・・初めてじゃなかったみたいだな。驚いた」
「・・・・・・」

キューマは答えない。
が、その一瞬、動いた。
しかしそれより早くカズが懐の短刀を抜きキューマの目先に構える。

「それだけ元気があるなら何も心配する事はなさそうだな」
「・・・・・・」
「賭けをしてみるか」
「・・・賭け?」

怪訝そうに眉を顰める。
カズは短刀を鞘に戻して不適に笑った。

「そうだ。俺に勝てたら自由を保証してやろう。リベラの村ごとな」
「………!!本当に…?」
「嘘偽りは無い。俺に勝てたら、の話だ」

願ってもいない話だった。

リベラの村にこれ以上被害が出ないなら、ロロ姫を守れるのなら。

目の前の人間を倒すだけで、目的が果たせるのだ。
チャンスだ、と、頭の片隅で。

「但し、それまでの間は俺の部下として忠実に働いて貰う」
「…何だと…」
「口答えは許さん。名は?」

暫くの沈黙の後、キューマだ、と声。
不本意ながらもこの日、帝国軍に反乱軍の一人が入隊を果たしたのだ。
それが意に反すると知っていながら、キューマは自分と、大切な物を守る決意を新たにして。

                                              to be next…?



2007-11-09 23:32  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

李委

お揃いとか可愛らしいのう、可愛いのぅ・・・(ノω
ふふひ、バカップルを生温かーく見守っておきますww

わぉうぃカズキュだわぁー・・・たまには良い・・・と・・・・思・・・!!私的にはダメだけどww
早くプライドをずッたずたのゲッちょんげちょンのうひひひひー(?)にしてあげてくださいな^^←
絵も小説も更新たーのーしーみーにーしーてーるーよっよ!
by 李委 (2007-11-10 00:35) 

愁伽&依真

>李委様
 ナチュラルすぎるお揃いの発見でこっちはドキドキしてるんですがww
 こんなバカっプルコンビ(カップル違う!!)をいつまでもよろしくですw
 
 カズキュです!話の進行上仕方無しに入れちゃいました(土下座
 きっと後2話ぐらいでプライドが紙切れになります!!(断言
by 愁伽&依真 (2007-11-10 18:14) 

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