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【それは愛情ではなく核心から来る共犯という名の】 [小説(18禁)]

こんばんはー、小説担当依真です。
ついにやっちゃいましたー…。
カズキュなキュカズ(18禁)小説投下です(笑
無駄に長いしエロありなので続きを読むからになっております。
閲覧の際は背後に注意して任意でお願いしますね、マジホントごめんなさい(土下座
ちなみにこの小説、相棒の愁伽ちゃんに捧げます。
希望があるならキューマ受けとか書きたいのに愁伽ちゃんはカズ受けが好きなのでカズ受けです(笑

ところでこのブログ、設置して僅か4日目だというのにそう閲覧数が200越えしてます。
嬉しいです。どこかに同士さんがいるんですか、スミマセンが挙手お願いします(オイ

それでは、カズキュでキュカズ(小説18禁)です。

「それは愛情ではなく核心から来る共犯という名の」

それは、気付くと言うには余りに急で絶望的な物だった。

ルー族には、周期的に発情期が訪れる。
決まって満月の輝く時だ。
それはいきなり感じる事もあればジワジワと躰と意識を蝕んでいく事もあり、対処と言えば自発的に性欲を抑えるか、他者と交わるかのどちらかだけ。
残念ながらあの日全ての記憶を失いパンヤ島に訪れたカズには、この持て余した情欲をぶつける相手などいなかった。少なくとも、この島に住む女は皆気が強い。それも、男より。
自然と発情期が訪れれば自発的に処理するようになって、その時脳裏に浮かぶの
は美しい女性の面影。
会ったことすらあるのかどうかすら分からないのに、カズはいつも女性に恋い焦
がれていた。記憶だけの存在に。

だけれど、このパンヤ島に移住して暫く経った頃、その変化はやってきた。

「…ッ、ア…!」

周期的にまた発情期がやってきて、何の疑問も持たずカズはズボンの前を寛げて手を伸ばす。
慣れた行為にゆっくりと意識が霞むのを感じながら、ぼんやりと何時ものように瞼の裏側でその相手を想い描いた。

「…は、ァ、…くッ…」

汗が頬を伝う。
ゾクゾクと快感がせり上がって来るのを感じて、梳く手を早めた。
絶頂が近い。

「ン、…は…ッ…」

ふ、と。
ほんの一瞬、頭の中に、最近雇ったキャディの顔が浮かんだ。
浅黒の焼けた肌にやけに明るい水色の髪。自分より幾分か幼い彼。

「!!?…ッ…ア、アぁ…ッ!!」

気付いた瞬間にはもう遅かった。
どろりとした白身を含んだ粘液が手とシーツを濡らしていた。
カズは半ば放心状態で天井を見やる。

初めて、彼女以外で達した。
それも、男で。

情けなさを感じ、カズはそのまま、瞳を閉じたのだった…。

*******

次の日、彼はやって来た。

「今日は対戦は無いはずだが、何しに来た?」
「この間話しただろう?好き嫌いか多いっていうから、何か体に良いもの食べて貰おうと思って」
「…生憎食事の準備は自分で出来る。それに、生活面での世話まで頼んだ覚えはない」
「出来た料理が例えばごった煮でも?それに、そんな体で試合に臨めば途中で倒れるかも知れないじゃないか。そんな事になったら困るからね」
「………」
「オレはそんなお節介でもない。無理強いする気もない。食材だけ置いていくよ」

極上の笑顔を浮かべてキューマは袋に入った彩りの野菜、果物をカズに手渡した。
いや、半分押し付けたと言った方がこの場合は適切だったろう。
カズはそれ以上何も言わず袋を受け取った。

「じゃ、また」

パタンと扉が閉められて、暫くカズは茫然としていたが、礼を言うのを忘れた事に気付いてキューマの後を追った。
キューマの家がリベラ村にあるものだから、カズはわざわざ鬱蒼と生い茂る林の中を歩かねばならなかった。
うろ覚えながら以前エリカに連れられて行った道筋を辿る。
と、どこからか人の声が聞こえた。
声はどこか怒りを含み、罵倒する。
それから打撲音。
続いて笑い声と荒い息遣い、そして喘ぎ声。

それは無関心より興味を誘った。
他者の声に欲情したのだ。
発情期特有の行動。情欲に逆らえない理性。

草むらに身を潜め声の主を見つめる。ーと、そこに。

(…キューマ…?)

見間違える筈がない。
あの浅黒い肌も緋色に燃える琥珀色の瞳も彼の物だ。
今や彼の躰は男の精液で濡れ、抵抗する躰ごと押し付けられ快楽に素直になっている。
途端にカズの頭に血が上った。
それは今までにない怒り。
瞬間的にカズは男の背後に回り頭を蹴り飛ばした。
男の体が宙を舞い地に叩き付けられるのを、キューマは茫然と見ていた。
男はどうやら気を失っているようで動かなかった。

「…驚いたな」
「……」

手の甲で顔に付いている精液を拭ったキューマは、カズに「一体どうしたんだい?」と尋ねながら緩んだ腰帯を巻き直した。

「食材の礼を言うのを忘れていただけだ」
「それだけの為に此処に?」
「…フン」
「嬉しいな」

まるで何もなかったと言う態度だ。
カズは無言のままキューマの腕を掴む。

「何だい?」
「お前は同性愛者か」
「どちらかと言えば可愛い女の子の方が好きかな」
「男に抱かれて喜んでいても?」
「心と躰は別だ。オレも男だから」
「……」
「もしかして、キミも男を抱きたい性質か?」
「そこで転がっている奴と一緒にするな」
「それもそうか。…でも、ほら」
キューマの手がカズの下半身に触れる。

「…コレは、何なんだろうな」
「………!」

先程のキューマの艶に自身はすっかり反応し、首をもたげて存在を示す。

「して、やろうか」

拒絶の言葉は、なかった。

*****

キューマの寝室に入ったカズはぐるりと部屋を見回した。
ベッドの他に衣装ケース、それから多数のアクセサリー。ざっと目についたのはそれだけ。

「何もないだろう?」
「あぁ」
「使う物は全部リビングなんだ」
身に付けているグローブを外してキューマはベッドサイドに腰掛けた。
彼が育つ事を想定してか、ベッドは彼に対して少々大きい作りになっている。2人寝ても問題ないだろう。

「カズ」

手を引かれベッドに押し倒される。
軽いキスをしてキューマの手がカズの服にかかった。
既にカズの半身は熱を含み解放を待ちわびてドクドクと脈を打つ。
ズボンを寛げられ、狭い口内に招き入れられ、舌で愛撫を加えられる。
他人に奉仕するのは慣れているのか、彼の口技は酷く巧みだった。
性急に高みに追いやられ、快楽に眉をしかめた。じわりと額に汗が滲む。

「ぅ、む…ン」

銀色の糸を引いてキューマの唇が離れた。
彼の表情は何時もと変わらずだが、頬に赤身がささって何とも妖艶だった。まだ年端もいかぬ、自分より幼い彼にカズは欲情を隠せない。

「男とするのは初めてか?」
「…普通に考えるとな」
「それもそうか」

鈴口に溜まっている透明な液体をちゅ、と吸われて短く達した。
一瞬の出来事で、反応仕切れなかったキューマの顔や髪が白く濁った精液で濡れる。

「……ッは、」
「良かったか?」
「…ッ…」
「もっと良くしてあげるよ」

快感に慣れた躰はロクな抵抗もせずただ次の欲を満たす為の準備に走る。

「…ッふ…」

首筋に舌を這わされて、桜色に色付いた白い躰に玉の汗が浮かぶ。
躰を弄る手は先程から留まる事を知らず、ゆるりとカズを快楽へと導いて行く様に執拗に動き回っていた。
耐え切れず頭を乱して反抗するものの、躰は素直に快楽を受け入れて絶頂へと駆け上る。
何度か高みへ追いやられ精を放った後の肉体は何時も以上に敏感でその効力をより高めていた。

「…ぁ、ッ…!」

そして幾度目かの吐精は呆気なく訪れてキューマの口内を濡らした。
まるで聴覚から犯す様にゴクリと喉を鳴らして体内に取り込む。

「凄いな。もう何度も出してるのに一向に薄くならない。…ルー族の特性か?」

違う、とカズは言いたかったが如何せんキューマの言葉に嘘は無かった。
それに何度も逝かされたせいで呼吸が荒い。

「はァ、…は」
「少し痛いかも知れないけど」
「…………ッ!!?」

脚を開かされてまだ自分ですら触れた事の無い場所に指を這わされてビクリと躰の筋肉が固まる。
だがそこは既にカズが放ったモノで濡れて、キューマの指を難なく飲み込んだ。

「ァ、ーッあ、…は…」

初めての感触に思わず身に力が入る。
逃れようと這いずったが、キューマの腕がそれを許さない。
それどころか、発情した躰は直ぐに異物感に慣れ、次の解放を促すように締め付けた。

「初めての割に随分と飲み込みが早いんだな」
「ア、ぁう…ッ!!」

まさか自分が犯される方に回るとは思ってもいなかったが、時期が時期なだけに躰は素直に彼を受け入れ、反応した。
恥辱と羞恥で自尊心が崩れ堕ちそうになるのを必死で繋ぎ止める。
舌を噛ませまいと口付けを受け口内を犯される。

「…は…ンッ…」

前も後ろもドロドロに溶かされて、それから指の代わりにキューマ自身が胎内に埋め込まれた。
痛みこそ無かったものの、指以上の異物感が気持ち悪く吐き気を覚える。

「…ッひ、ぅあ…ァ!」

ずりゅり、と抜き差しを繰り返される。まるで腸内をかき回すような。
快楽か、それとも苦痛か。細い腕がキューマの背に回る。

「はァ、あ!…ぅ、…ンッ!」
「…ッ、は」

与えられる他者の熱は予想以上に熱く、心地良かった。

「………ーッ!!」

空白。
思考が止まり、目の前が白紙になる。
解放された熱は自分の腹を汚した。

「…は、はぁッ…」
「………」

キューマは何も言わずにカズから身を引くと、自嘲気味に笑った。

「…何だ」
「いや」

何でもない、と彼は言った。

「…お前、まだイってないだろ」
「オレはいいよ」

キミが気持ち良くなってくれれば、それで。

「後は自分で何とかするから」
「…フン」

カズはキューマの髪を掴んで無理矢理視線を合わせると

「発情期の俺が一回で満足すると思うなよ」

と笑う。
するとキューマも

「なるほど、発情期なんだ」

と納得したように笑った。

こうして、二人の夜が始まる。
毎月決まって訪れる行為は、決して愛情からでなく…。


お互いは共犯者なのだと笑った。

 
                                          END








2007-09-25 23:02  nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

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コメント 4

ちさと

毎日ニヤニヤしに来てるので挙手しますwノ
更新頑張っちゃってください(*ノノ
by ちさと (2007-09-25 23:45) 

愁伽&依真

>ちさと様
ぅわーい!挙手が来たよ、挙手が!(万歳!!
はじめまして、こんな腐ったブログに毎日来て頂けているとは…!!!
愁伽ちゃんと共に頑張って更新していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!(*ノωノ)
by 愁伽&依真 (2007-09-26 06:11) 

ちさと

ここに返事していぃんでしょうか(*´ェ`*)

私も末期の腐ですからね…カズのためにパニャってますw


またパニャ御一緒する機会でもあれば是非v
by ちさと (2007-09-26 18:15) 

愁伽&依真

>ちさと様
 全然構わないですよ~!
 末期の腐なんてそんな!褒め言葉ですよ、それ!!(エ
 是非とも相方愁伽ちゃんも含め、パンヤでご一緒したい限りでございますw
 基本はキューマのお部屋でもそもそやってますので、もしお見かけしましたらメッセージ飛ばしてやって下さいw
by 愁伽&依真 (2007-09-26 18:32) 

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