SSブログ

【身に潜むのは狂気という名の支配欲】 [小説(16禁)]

こんばんは!小説担当依真です~。
これから愁伽ちゃんちに押しかける(またか)んですが、その前に小説投下!
今回はマッキュ前提でマッカズ。
MAXさんが変態です。どう見ても変態(褒め言葉
カテゴリに16禁が追加されました。
性描写はありませんがそんな内容なので閲覧は任意でお願いしますね。


【身に潜むのは狂気という名の支配欲】   マッカズ

驚いた事に、少年は他者を受け入れる術を知っていた。
その日は調子が悪かったのでただ何の気無しに、気晴らしがてら少々強引に誘ってみたのだが、少年は一瞬ギラリとした瞳を向けるだけで反抗はしなかった。
大人しく身を任せ、また、他者に対する奉仕も覚えていたので、他の誰とするより気持ち良かった。
一度点いた火は消える事無く燃え盛り、やがてそれが日常へと変わる。
決して少年からの誘いはなかったが、少年はこちらからの誘いを断る事も無く毎日を繰り返した。
…その日までは。

******

今日の対戦はカズだった。
すぐ後ろにキャディが控えている。
見慣れた人物だ。
マックスがよろしく、と挨拶するとカズは軽く会釈をしただけでショットを打ちに位置に着いた。
爽快な音を立ててアズテックは打ち上げられ、それをキャディが追いかけてゆく。
暫く前までは彼がマックスのキャディだった。
しかし、カズからの依頼でマックスのキャディを辞めてしまったのだ。時折人が足りず就く事はあっても、1日2日のみで長続きはしない。
カズと出会って彼は少々変わったように見える。内面か外見か、あるいは両方。
自分といた頃はまだ背伸びをしていたようで、他人から与えられる喜びも痛みも隠していたか、表に出ていた事はなかったとマックスは思った。
だが、今は同じぐらいの年齢の子供のように人の前で笑顔を見せたり怒ったりする事が増えて、それもカズのおかげなのかと考えて、ショットを打った。
自分のキャディがアズテックを追いかけて行く。
その後ろ姿を見ながら視線を2人に向ける。
いけない算段を脳内に巡らせながら。

*****

夜、マックスはいつもの様に自室へと帰ってきた。
しかし、その後ろにカズが付き添っている。

「入ってくれ」

促せばカズは無言で立ち入った。
自分に比べると細いと言うか、華奢に思うその肩に手を置くと、鋭い眼孔がマックスを睨み付ける。
「オイオイ、そんな怖い顔しないでくれ。条件を呑んだのは君の方だ」
「……」
「10H差で俺が勝てば、俺の言う事を聞くって、そういう約束だろう?」

カズはしてやられたという表情だった。
勝てると思った試合だったから乗ったのに、まさかこの目の前の男に自分のペースを崩されるとは思ってもいなかったのだ。

「何が望みだ?」
「…そうだな。君が今雇っているキャディ…」
「?」
「彼を、俺にくれないか?」
「………!!」

カズの殺気が手に取るようにわかって、マックスは「何でもいいんだろう?」と一押しした。

「…卑怯者」
「卑怯者とはまた…」
「目的は何だ」
「いや?ただ、彼の特殊技能が必要になる時があるんだよ」
「ならその時に雇用すればいい」

カズの言っている事は最もだったが、マックスはわかってないな、と言うように首を横に振った。

「それがそうもいかないんだな。彼は君にご執心で、あまり君以外の依頼を受けないんだ…。よっぽど君が気に入っているのかな?」
「フン。知るか」
「冷たいな。…まぁ、君が彼を譲る気がないなら、君に彼の代わりをしてもらっても構わないんだがね」
「?」
「こういう事さ」

大人の力と体格差でカズの身体は易々とベッドに沈んだ。
抵抗しようにものし掛かられて身動きが上手く取れない。

「…ッ貴様!」
「試合中に教えただろ?彼は俺と寝ていたって」
「…だからといってそれを俺に望むのか」
「そうなるな。まぁ、君も好みだから俺には支障ない」
「……」
「君がどうしても嫌だと言うなら放してやってもいいんだが、…その後彼がどうなろうとな」

どくり、とカズの鼓動が早くなる。
それと同時に抗っていた手が下ろされ腕で目を覆った。

「それでいい。抵抗しなければ良くしてやる。…愛しい彼の事でも考えていれば
いい」
「………は、…ッ」

萎えた性器に手を伸ばしゆるゆると愛撫を加える。
部屋に木霊するのは艶のある吐息と矯声、それから嗚咽。
閉じられた瞼の裏に色黒の彼を思い浮かべながらカズは抱かれた。

******

目が覚めたのは昼過ぎだった。
昨夜腕の中で散々弄んだ躰は既にベッドを離れ、身仕度を整えていた。

「気が向いたらまたおいで」

ノブを回し部屋から出ようとする後ろ姿に声を掛けたが返答無くカズは出て行った。

昨夜の他者の感触を思い出しながらマックスは笑う。

「さて、次はどうやって可愛がってやろうかな」

カズは他の男に抱かれた躰で彼に抱かれるのだろう。
プライドの高いカズがそれを許すかどうか…。

「楽しみだな。あぁ、次は二人一緒に可愛がってやるのも悪くない」

そんな事を呟いて。

                             END


2007-10-02 17:57  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

李委

あ、ちさとから李委に戻しますね!妹にパニャ名使われてなりすましされてたんで妹のパニャ名使ってたんですが…笑
妹になりすまし喰らうって…私w共用IDにもなってたっていう…(-ω-`)殴って両方取り返してきました!

(・∀・)きゃっMAXったらなんていい変態してるんですか!
by 李委 (2007-10-02 18:16) 

愁伽&依真

>李委様
 ちょ、そんな壮大な姉妹喧嘩(笑
 ID取り返せてよかったですねwでもそんなカズみたいに殴っちゃダメですよ!!^^

 まぁMAXさんですから。変態は褒め言葉ですね。ありがとうございます!!
 これからも彼には変態道を究めて行って貰いたいd(マテ
by 愁伽&依真 (2007-10-02 21:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。