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【オトコノコオンナノコ】(ノーマルカプ) [ほのぼの]

ノーマルカプで好きなのはロロキュ、クカズです(あれ?男受け?
今回はノーマル小説なんですが、その前にちょっとキャラ設定。
勿論HOMOwとは設定が異なりますので、そこんとこよろしくお願いしますよ!!(笑

キューマ:甲斐性はあるくせにとことんヘタレ。
      ロロ姫に淡い恋心を寄せているものの、【村のお姫様だから】という理由で気付かないフリ。
      女性に甘いのでよくロロ姫の怒りを買うが、それがちょっとだけ嬉しい。
      面倒見が良いので年下の女の子に慕われる。

ロロ:キューマが大好き。大好きすぎてよく暴走する。
   勿論恋人同士にだってなりたいのにキューマに【それはダメだよ】と断られ続けている。
   女の子にもてるキューマに大激怒して大喧嘩した経験あり。
   実はキューマが昼寝している隙に一度だけキスをした事がある(キューマは知ってて知らないフリ)

クー:魔王の生まれ変わりであるカズ(の力)に一目惚れして半場押しかけるような形で彼女になった(つもり)。
   幼いが故、周りからは恋人で無く兄妹に見えてしまうのが唯一の不満。
   心だけは立派な大人なので、そういう事もしてみたいなぁ、と思うのはやっぱり当然。
   カズに見合う女性になるよう、日々鍛錬を行っている。

カズ:強引にクーの恋人にさせられてしまったが本人は満更でもない様子。
   自分より幼いクーに引っ張り回される毎日だが、それはそれで満足している。
   当然幼女(失礼)には興味が無いというか、本能より理性が回るので、ほっぺにちゅう、が限度。
   清く正しいお付き合い進行中。

・・・というのを頭に入れた上でお読み下さい(笑



【オトコノコオンナノコ】

「キューマぁ!」
「ぐぇっ!!」

猛スピードのGを加えた体当たりをモロに食らい、キューマは思わず潰されたカエルのような声を上げた。

「ロロ姫…」

これがケンやエリカであろうものならその場に正座させて30分は軽く説教でもかますのだが、如何せん相手は自分が住んでいるリベラ村の姫君なので、それ以上反論しようも無くキューマは青く澄み渡った空を見上げ溜め息を吐いた。

「少しは落ち着いて行動しろと、何時も言われているだろう」
「だってだって、会いたかったんだもん!こうやってキャディのお仕事してる時以外で会うのは久しぶりでしょ?」
「あぁ、うん。そうだな」

屈託無い笑顔が向けられて思わず頬が緩んでしまう。
いくら異性にあまり興味が無いとは言え、可愛い女の子には弱いのだ。
それが自分に好意を持っていてくれるのなら尚更。

「今日の予定は?」
「特にないな。久しぶりに素潜りでもしようかと考えてた」
「一緒に行く!いい?」
「あぁ、構わない。一度戻って着替えを取ってきたら…」
「いらない!暑いからすぐ乾くよ。早く行きましょ!」

半ばロロに引きずられるようにキューマは歩いた。
その間は他愛のない話が続く。
プレイヤーの事、キャディの仕事の事、生活の事。
殆どはロロが尋ね、キューマが答える形だったが話題は尽きる事無かった。
やがて海が見えてきた頃、良く知った顔がそこに見えた。

「あれ?クーとカズ…?」

二人共水着姿でどうやら泳ぎの練習をしている様だった。ばた足の練習をしているクーの手をカズが溺れないようにと握っている。

「クー!カズー!」

ロロが呼びかけると二人は気付いた様だ。
カズが手を離した瞬間クーがバランスを崩して沈む。
慌てて引き上げると少し水を飲んだのか咳き込んで、カズを怒鳴った。

「ばかぁ!何で放すんだ!」
「悪い」
「バカバカバカ!」

仲睦まじいなとキューマとロロはお互い顔を見合わせて笑った。
彼らもまぁ、第三者から見れば友達以上の関係なのだが…。

「クーって泳げなかったの?」
「泳げない訳じゃない!沈むだけだ!」
「…それは世間一般的に泳げないっていうんじゃないのか?」
「ううう、うるさい!」
「少なくとも海賊としては致命的だな」
「ほっとけ!」

ほぼ涙目なクー。
無表情を崩さないカズ。
苦笑いのキューマ。
そして、ロロは笑って

「ね、一緒に泳ぎの練習しよう?」

とクーを誘った。

「おまえ、泳げるのか!」
「小さい頃教わってから泳げるようになったの。ね、キューマ」
「誰だって初めから上手くはないよ。根気よく続ければ上手くなる」
「そ、そうだよね。よし、頑張るぞー!」

おー!と女の子二人は元気良く水中に沈んだ。

「邪魔だったかな?」
「いや。三時間前から付き合わされて、丁度身体がふやけてきていた所だ」
「大変だったな。まぁ、彼女は本気みたいだし断れないか」
「……フン」

ぐーっと背伸びをしてキューマは海に入って行く。
そして彼もリベラの海に身を沈めた。

青く染まる浅瀬は太陽の光を反射して幻想的な世界を独自の生命体と共に培っていた。

色鮮やかな魚が目の前を横切って、今日の夕飯は魚でもいいなと考えながら波に身を任せる。
こうして全てを投げ出して波に揺られるのが、キューマは好きだった。
視界の端にロロと分かる細い脚が目に入って、ふと上を見ると。

「~~~~~~!!!!?」

貯めていた酸素を一気に吐き出して呼吸困難に陥ったキューマは慌てて水面に顔を出して

「ロロ姫ーッ!!」

と叫んだ。
頬が赤く蒸気している。

「なにー?」
「………ッ」

言うに言えない。

水の浮力に負けてスカートがめくれているうえ、白い下着が透けていてこっちが色んな意味で危ないなんて。

それに気付いたか、ざぶざぶと水に入って来たカズに殴られてキューマは海に沈んだ。


穏やかすぎた、夏の1日。

                                 END


2007-10-04 21:19  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

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コメント 2

李委

カズちゃんたら健全な反応をした男子を殴っちゃだめだよ(´Д`*)

うちぁ…ノマカプでもカズが受けてればいいd(ry
by 李委 (2007-10-05 07:39) 

愁伽&依真

>李委様
 ほら!カズだって健全なお付き合いをしてますから、それなりにそういう反応出来るのが羨まs(マテ
 
 勿論ノマカプも男が受けですよ!!
 キューマとカズが押し倒されちゃ(ry
by 愁伽&依真 (2007-10-05 12:22) 

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