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パラレル連載開始~またの名をやりたい放題~ [パラレル]

小説担当の依真でーす。
愁伽が更新しろって言うんで苦肉の策でパラレル開始しました!
ちなみに画像は今日の朝ごはん(笑
カズ=愁伽
キューマ=依真

オムライスって素晴らしい食べ物ですよね!!w

では、どうぞー!!

【鮮血の誓】~プロローグ~

「カレンが何をした?なぜ彼女が殺されなければなかった!・・・俺は貴様らを許さない。絶対に!!」

齢16。彼はー・・・カズは、士官候補生として、帝国軍第2番隊に入隊する。


当時帝国軍は反乱軍との抗争で、国を、街を、村を巻き込み、民を巻き込んで、大勢が屍と化した。
それかが帝国軍であろうが反乱軍であろうがお構いなしに。
ある輩は抗争に紛れ悪事を働いた。

そしてカズはその中で、最愛の女性ーカレンを失う事となる。

(また貴方と一緒に、この桜を見られたら良いわね)
(見れるさ。来年、また)

その約束を果たせないまま。
彼女の亡骸は、生まれ故郷の小高い丘へと埋めて。

ーそれから2年後・・・ー

「カズ少尉!!」
「何だ」
「反乱軍の動きが掴めました!」
「すぐに第2、5の部隊を動かせ。それから先発隊を用意しろ。俺も出る」
「は!直ちに!!」

黒い手袋と嵌めてカズは立て掛けてあった写真を一瞥した。

「行って来る」

その写真立ての中には、愛しいカレンの姿が。
帝国軍陸軍少佐、カズは、戦陣に出る。

一方。

戦陣に出るは浅黒い肌を持つ少年、キューマ。
そして、彼を筆頭とした約39名と言う少数の軍が一つ。
皆、年齢は成人に満たないだろう。
元々人口の少ないリベラ村。昔から帝国軍に抗ってきた地域だ。
争いは絶えず切れる事無く、村の人口は減り続けている。

「じゃ、行って来るよ」

彼らは皆、身寄りの無い者ばかりだった。
だからこそ彼らが選ばれたのか。
勿論キューマにも家族と呼べる者は居なかった。けれど、彼には一つ、守る者があった。
それが、リベラ村村長の娘、ロロ。

「どうしても行くの・・・」

彼女の瞳には涙が浮かんでいた。
キューマの指がそれを優しく拭い取る。

「行かないで・・・。ここに居て。キューマは私の家族じゃない!」

とうとう耐え切れずロロがキューマの首に手を回して泣き喚く。
彼女の背を優しく叩き、首飾りと掴んでキューマはハッキリと告げた。

「家族も、他に身寄りも無い。けれど、俺には守る者がある。・・・君だ、ロロ姫」
「っ、キューマ・・・」
「君の為に死ねる事を誇りに思う。今までありがとう」
「キューマぁ・・・」
「さよなら」

その時、2人の別れを示す警鐘が村全体に鳴り響いた・・・。

*******

ガサガサと深い森を帝国軍は進んでいた。
鬱蒼と茂る木々は前進の邪魔になり、なかなか前へ進まない。
そしてその闇に紛れ、帝国軍に近付くは、リベラの少年達。
彼らは野生に適応していた為、深い森は彼らにとって味方である。
少年の1人が合図のように弓を射る。
それが帝国軍の馬に当たり、それが開戦となった。

「隊列を乱すな!奴らは近くに居るぞ!!」

カズは腰から双剣を抜いて構える。
部隊は一瞬困惑を隠せなかったがすぐ様落ち着きを取り戻して体制を整える。

「放て!!」

キューマが叫んだ。
木の上から、茂みの中から雨霰と弓矢が飛ぶ。
先陣を切っていた戦士達が倒れた。
少年達が弓矢から刃物に武器を切り替え部隊に突っ込んで行く。
多勢に無勢、敵う訳が無いだろう。しかし、この森全体が彼らに味方をしていた。
泥濘が足を引っ張って帝国軍は思った様に動けないのだ。

「ぅおあああぁぁぁぁ!!!」

少年達は己の生死を問わず切り込んで行った。
血飛沫を上げ、例え腕が無くなろうと、全身が動かなくなろうと、戦う事を止めなかった。

「進め!!殺せ!!」

カズの声が戦場に響く。
自分を狙ってきた1人の少年に剣を突き立てた。
少年がにやりと笑う、その背後に。

「!?」

ナイフを構えた、黒肌の少年ー。

ガキィン、と刃物が擦れる。
間一髪、カズの首元をもう片方のナイフが掠った。
切り合う二人、双方隙が無くその剣は揺るがない。

「こんな少人数で切り込んでくるとは大した勇気の持ち主だな!」
「お前達に褒められても、嬉しくはない!!」

鍔競り合う。

其の最中、キューマが回りに目を逸らした。
もう殆どが、息絶えて。

「退けー!!!」

キューマが叫んだ。
その隙を、カズは見逃さない。
長剣の先がキューマの首飾りの紐を切る。

「・・・ッ・・・!!」

バランスを崩し倒れ込むキューマ、そして。

「あ・・・!!!」

その一瞬頭に強い衝撃が起きて、キューマは気を失った。

「中尉、大丈夫ですか!?」

士官候補生、ケン。
彼もまた、他の隊員と同じく、カズに憧れて入隊を果たした者の一人。

「・・・余計な事を」

埃に塗れた服を払ってカズは周りを見渡した。

「何名かは殺すな!捉えて捕虜とする!!」

放せ!と叫ぶ声。
カズは足元に転がるキューマの髪を鷲掴んで身を起こさせた。

「そいつも連れてくんですか?」
「何かの役には立つだろう。どうやら指揮官はコイツのようだ」

死者多数。捕虜6名。
抗争は帝国軍の圧勝。
知らせを聞いたリベラ村。
少女はただ、涙を流すだけだった。

                                      to be next・・・?


2007-10-19 01:19  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 

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コメント 3

葉月空

オムライスううううう
朝からなんてリッチな!!!
大好きですオムライス。
デミグラスは邪道です。やっぱりトマトケチャップ・・・。

パラレル良いですねえ。カップリングがキュカズなら続き読みたいw
自分も今貯まってる(溜まってるでやなこと思い出しつつ・・・w)小説をがんばって書こう・・。
by 葉月空 (2007-10-19 11:27) 

李委

朝からオムライス!重くないですか?w
卵が嫌いなうちにゃ生きてられない料理です……あ、でも違う方なら好きだよ!!

すっごい続きが楽しみです!
上の子すぐ溜まるから…早く出せばいいのに^^w
by 李委 (2007-10-19 13:12) 

愁伽&依真

>葉月様&李委様
 ちょwそこのコンビww
 溜まってるとか早く出せとか言わない!
 ところで葉月さん、早く更新求みます(強制
 李委様は葉月さんの挿絵を描くといいよ!!
 
 ところで生タマゴってエロくないですかww
 もうカズは生タマゴのドロドロ飲むと良いよ!!むしろキューマのドロドロ(ry
by 愁伽&依真 (2007-10-19 14:02) 

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