萌道～萌えたら負けだと…（ｒｙ～

鮮血の誓～３～　[パラレル] [編集]

鼻水と頭痛が日に日に酷くなってる気がします、依真です。
ついに実害が出ました。
愛方の愁伽が風邪引いたよおおお(((;ﾟДﾟ)))
ゴメン!!マジゴメン!!土下座するから許して!!
そんな訳で愁伽が実家に強制送還されましたw
とりあえずブログの更新は怠ってはいけないと思って更新!!!

パラレル鮮血の誓いの３つ目です。
キュカズ風味でマッカズが含まれました。今回は。
次回からジワジワとキュカズは増えて・・・来るといいな!!

鮮血の誓３

「カズ中尉」
「はい」
「後で私の部屋においで。話がある」
「･･･了解しました」

仲間の一人を失って意気消沈したリベラの囚人達を牢獄へ戻した後、カズはマックスに呼び止められ、言われた。
長い睫毛が瞳を彩り影を落とす。

【魂さえも悪魔に捧げたか】

牢獄へと入る前リベラの少年に言われた言葉。
その言葉に自分は答えたのだ。

【そんな物、とうの昔に捨てたさ】

リベラの少年は唇を噛んで俯いた。その瞳に光る物が見えても、カズは何とも思わなかったが。

【魂など、何処にも有りはしない】

愛しい彼女が他者の手でこの世を去ったあの日からー…。
捨てたのだ、何もかも。
常識は非常識に、理性は本能に変わった。
邪魔する者は全て消し去って今の地位を築き上げた。

復讐という行いの為だけに。

「少将」
「入りたまえ」

ドアをノックして部屋に入ると、シャワーを浴びていたのかマックスが濡れた髪を拭いていた。
上半身は裸でズボンのチャックは開けっ放しのまま。
慌てて視線を外すと、マックスが笑いを含んだ声で「どうしたのかね」と尋ねた。

「…いえ、何でもありません」
「そうか」
「少将、お話というのは」
「ああ…。どうだい、そろそろ考えてくれたかな？」
「は…？何をですか？」

意味が解らないと眉に皺を寄せて考えるカズに、マックスはやれやれと肩を落とす。

「私の伴侶になるって言う話をだよ」
「…は…？」

幾ら上官の言葉と言えど、カズはこの手のギャグを嫌う性質だった。
眉間の皺は余計に深くなり眼光が鋭くなったのを見て、慌ててマックスは「冗談だよ」と言葉を紡ぐ。

「リベラの民をどうするか、それを話したくて此処に呼んだんだ」
「ああ…」

捉えられた少年達。
帰る場所はもう無いのだろう。
ならば。

「殺すのが一番でしょう」
「キミならそう言うと思った」
「しかし」
「何だい？」

気になるのは、自分と剣を交えた太陽の目をした少年。
彼は…。

「あの一風変わった少年…あれだけ残して貰えませんでしょうか」
「私に刃を向けてきた彼か？確かに彼を殺すのは惜しいが…」
「あれは何かの役には立つかと」
「ふむ」

彼の身体能力はこの帝国軍の人間を遥かに超えて優秀なものだったのは覚えている。
この軍に欲しいと言えば、欲しい、しかし…。

「彼は、欲望に屈服しない性質だと思うがな」
「そうでしょう。が、人には抗えない力という物がある」
「ほう」
「私に任せて貰えますか」

カズの瞳に宿る確信めいた炎は、揺らぐ事無くマックスを見つめたままだった。
マックスは笑う。

「君がそう言うのなら」

するりと腰に手が回る。

マックスは知っている。
カズは自分と同じ方法であのリベラの少年を屈服させる気なのだと。
自分がカズにしたように、あの少年に。

「中尉」
「…」
「君は、私を裏切らない、そうだろう?」

「…はい」

首筋に落ちる唇は笑みを湛えたまま滑り落ちる。

捉えられたリベラの少年達は、１名を残して全員が命を落とした。
それは、今までに無いほど残酷な方法で。

「…ッ…ひ、……うぅっ…!!!」

残されたキューマはただ、一人涙を流すだけ。
その背後に、影が忍び寄っている事すら気付かずに…。